ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです
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5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:07:03.30 ID:FTA4ToDEO
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市街地の中心を僅かにずらした、静かな住宅街の一角に三人はやって来た。
(,,゚Д゚)「ほらっ、着いたぜ」
車から降りる。
まだまだ暑い日が続いているので、
上空から降り注ぐ太陽光線はいささか厳しいものの、
頬をなでる清涼な風が心地よい。
遠くから聞こえるのは、車の音。子供の笑い声。
そして、セミが鳴く。
爽やかな空気に満たされたそこは、非常に快適な空間だった。
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10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:09:03.71 ID:FTA4ToDEO
-
( ・∀・)「いい場所ですねー」
モララーが両手を大きく挙げて伸びをする。
川 ゚ -゚)「ああ、私も好きなんだ。この場所が」
僅かにクーの表情も柔らかい。
(゚- ゚ 川「だと言うのにギコがあまり来たがらないから……」
クーはジト目でギコを見る。
(,,゚Д゚)「……俺が嫌いなのは場所じゃねえ。ここに住んでる医者の事だ」
ギコは心底嫌そうな顔で目前の建物を見た。
( ・∀・)「医者?」
頭にクエスチョンマークを取り付けてモララーも前を見る。
( ・∀・)「でもこの建物はどう見たって――」
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12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:11:03.63 ID:FTA4ToDEO
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.
(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 川 ゚ -゚)
第四話-b
「ガレージですよね?」
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13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:13:04.01 ID:FTA4ToDEO
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ガレージ。
自動車の整備に使われてそうな大きめの倉庫がそこにあった。
どう見ても診療所には見えない。
川 ゚ -゚)「言っただろう? 姉妹だって。
このガレージは妹が使用しているもので、医者は姉の方なんだ」
( ・∀・)「なるほど……。姉妹で治す仕事をしてるんですねー」
(,,゚Д゚)「どうでも良いからとっとと行こうぜ。そしてさっさと帰ろうぜ」
ギコはスタスタとガレージ内へと入っていった。
中に入って最初に感じるのは、油の匂い。
それと少し埃っぽいような匂いも混ざって、独特な場を作り出している。
視界に捉えるのは一台の白い乗用車。ボンネットが開かれた状態だ。
その周りには工具が散らばっている。
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15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:15:06.88 ID:FTA4ToDEO
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車の下からは何やらカチャカチャと音がしている。誰かが潜り込んでいるらしい。
クーが車のそばに近づいた。
川 ゚ -゚)「つー。少し良いか?」
その問いかけに答えるようにして、中からガラガラと音を立てて一人の少女が現れた。
(*゚∀゚)「やー! クーか? 久しぶりだなー!」
少し黒く汚れたその顔は屈託のない、実に少女らしい笑顔だった。
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17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:17:04.16 ID:FTA4ToDEO
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(,,゚Д゚)「つー。お前の姉貴はいるか?」
(*゚∀゚)「おー! ねーちゃんなら二階にいるぞ!」
つーと呼ばれた少女は奥の方を指差す。そちらには階段が見えた。
(*゚∀゚)「おや? そちら様はどちら様だ?」
つーがモララーを見る。
ジロジロ見てくる辺り、人見知りはしないタイプのようだ。
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18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:19:04.07 ID:FTA4ToDEO
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( ・∀・)「初めまして。僕は新入社員のモララーです」
(*゚∀゚)「オレはつーって言うんだ! よろしくなー!」
体型は小柄。あまり背が高くないモララーよりもさらに一回り小さい。
オレンジ色の作業服に身を包み、頭には鍔付きの帽子を後ろ向きにして被っている。
帽子の隙間から覗く髪は赤みがかった茶色。ショートヘアーのようだ。
つーは軍手を外して右手を差し出す。
モララーがその手を取ると、つーは思い切り握って上下にブンブンさせた。
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19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:21:04.07 ID:FTA4ToDEO
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(;・∀・)「うわわ」
(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャ!」
(,,゚Д゚)「じゃれ合ってないでさっさと行くぞ」
(・∀・;)「あ、はい」
(*゚∀゚)「オレも行くぞー! なんかおもしろそうだしな!」
(,,゚Д゚)「お好きにどーぞ」
つーに素っ気なく返事してギコは階段を上がっていった。
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21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:23:07.83 ID:FTA4ToDEO
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二階に上がると、無骨な扉の前に立て札がぶら下がっているのが見えた。
その札には、
『ハインリッヒ診療所』
とだけ書かれていた。
( ・∀・)「……こんなんでお客さん来るんですか?」
(,,゚Д゚)「腕だけはムダに良いからな、アイツ」
(*゚∀゚)「そしてたまに来るお客さんにふっかけるんだー」
(;・∀・)「どこぞのB・Jみたいな人ですねえ」
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24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:25:06.93 ID:FTA4ToDEO
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川 ゚ -゚)「ハイン、入るぞ」
クーが声を掛けてからノブを回す。
ドアを開けた先には女性が椅子に腰掛けている。こちらに背を向けて、窓の外を見ていた。
彼女はスッと立ち上がり、振り返る。
从 ゚∀从「お、珍しい客じゃないか。どこか体を悪くしたか?」
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25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:27:30.36 ID:FTA4ToDEO
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川 ゚ -゚)「いや、体は健康そのものだよ」
从 ゚∀从「そうか? それは残念だ。せっかくのチャンスだってーのによ」
彼女はクックッっと喉を鳴らすようにして笑った。
ハインと呼ばれた彼女は白衣を身に纏っていた。
女性にしては背が高いクーよりも更に数センチ上の身長をしている。ギコとそう大差ないようだ。
髪は金が混ざった茶色。顔立ちはさすが姉妹である。つーとよく似ていた。
ただ、つーが年相応の幼い感じであるのに対し、
ハインは大人びた、何か余裕が感じられる顔立ちをしていた。
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27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:29:08.91 ID:FTA4ToDEO
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(,,゚Д゚)「……」
从 ゚∀从「ん? どうしたギコ? 嫌そうな顔をして」
(,,゚Д゚)「嫌そう、じゃなくて実際に嫌なんだよ」
从 ゚∀从「なんだなんだ、つれないやつだな。ほら、ゆっくりしていけよ。お茶出すから」
ハインはどこから取り出したのか湯呑みをギコに差し出す。中にはお茶が入っている。
(,,゚Д゚)「……」
ギコはそれを受け取り、
(゚Д゚,,)「おいモララー」
( ・∀・)「はい、何ですか」
(゚Д゚,,)「えいやっ」
モララーの口に流し込んだ。
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29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:31:04.13 ID:FTA4ToDEO
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(;・∀・)「ゴッ、ゲホッ、ゲホッ!」
モララーが大きく咳き込む。
(,,゚Д゚)「大丈夫か?」
モララーの背中をさするギコ。
(;・∀・)「だ、大丈夫じゃないですよ! 何なんですかいきなり!」
(,,゚Д゚)「悪い悪い。ところで……」
(,,゚Д゚)「ホントに大丈夫か?」
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30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:33:05.00 ID:FTA4ToDEO
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(♯・∀・)「だから大丈夫なわけ……っ!!」
(♯・∀・)「け……」
( ・∀・)「け……?」
(;・∀・)ガクガク「けー……?」
( 'Д')「けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ」
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31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:35:11.97 ID:FTA4ToDEO
-
川 ゚ -゚)「おお……、モララーがおもしろい感じになっている。てゆーか誰だお前」
(*゚∀゚)「顔芸かー?」
从 ゚∀从「ひでー事するなあ、ギコ」
(,,゚Д゚)「お前が俺に飲まそうとしやがったんだろうがゴルァ」
从 -∀从「いやあ……。いち科学者としてお前の体は実に興味深いんだ」
从 ゚∀从「だから調べさせろ」
(,,゚Д゚)「ことわりんぐ」
从 ゚∀从「やれやれ……、強情な奴だ。あ、つー。
そこの三角倒立している彼にこのカプセルを飲ませてやってくれ。治るから」
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33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:37:14.64 ID:FTA4ToDEO
-
※
川 ゚ -゚)「何とか落ち着いたようだな」
(;・∀・)「あー、なんか新しい世界が見つかりました」
(,,゚Д゚)「な、モララー。嫌な奴だろうコイツは」
ギコはハインを指差す。
( ・∀・)「そうですね。ギコさんの半分くらい嫌な人です」
从 ゚∀从「俺がやった訳じゃねーだろ。で、あんた誰?」
( ・∀・)「あ、僕はかくがくしかじか」
从 ゚∀从「なーるほど」
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35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:39:10.40 ID:FTA4ToDEO
-
(,,゚Д゚)「それにしてもお前、危険察知は?」
( ・∀・)「うーん、反応できませんでしたね」
川 ゚ -゚)「気を抜いていたからか。それともあまり危険ではなかったからか……」
(,,゚Д゚)「どっちもっぽいな。何にせよ、まだ完璧では無いな」
(*゚∀゚)「さっきから何の話してるんだー?」
(・∀・ )「……えーと話しても?」
川 ゚ -゚)「おk」
( ・∀・)「では。かーくがくしかじーか」
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36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:41:04.55 ID:FTA4ToDEO
-
(*゚∀゚)「へー! なんかすごいなー!」
( ・∀・)「さっきの反応できてなかったから、またまだですけど……」
( -∀-)キュピーン
(・∀・;)「はうっっ!?」
モララーが今度は反応して後ろを振り向く。その視線の先には―――
从 ∀从「ククククククククククククク……」
狂気に笑うまっどさいえんてぃすとがいた。
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37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:43:05.96 ID:FTA4ToDEO
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(,,゚Д゚)「お。反応できたな」
川 ゚ -゚)「つまりそれほど身の危険を感じた訳だな」
从 ∀从「ククク……。面白い、是非俺の実験材料に……」
(;・∀・)「ヒ、ヒィィィイイイ!!!」
(*゚∀゚)「ノリノリだなー」
川 ゚ -゚)「はいはい。遊んでないで本題に入ろうか」
-
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:45:04.02 ID:FTA4ToDEO
-
(*゚∀゚)「ほんだい?」
(,,゚Д゚)「……ハイン」
从 ∀从「何だ? 悪いが後にしてくれ。今はこのオモチャで遊ぶんだ……」
(;・∀・)「きゃー!」
(,,゚Д゚)「……『COLOR's』が動き出したかもしれん。情報は無いか?」
从 ∀从
从 ゚∀从「ほー。それはそれは……」
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40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:47:06.74 ID:FTA4ToDEO
-
从 ゚∀从「……」
从 ゚∀从「『COLOR's』に直接繋がる話は無いが……」
从 ゚∀从「最近、変な男を目撃するってのは聞いてるな」
川 ゚ -゚)「変な男?」
从 ゚∀从「ああ、何でも能面のようにピクリとも表情を変えない大柄の男が街中を歩いてんだとよ」
(,,゚Д゚)「……」
从 ゚∀从「しかも不思議な事に、同時刻に別々の場所で目撃された、って情報もある。
巷では双子とかドッペルゲンガーだとか言われているな」
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41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:49:04.16 ID:FTA4ToDEO
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川 ゚ -゚)「能面のような大柄の男……。しかも二人以上いる」
(゚- ゚ 川「……ギコ」
(,,゚Д゚)「ああ。もう、疑いようがないのかもな」
( ・∀・)「お二人とも、何か心当たりが……」
( -∀-)キィィン…
(;・∀・)「っ!? 来ます!」
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42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:51:04.23 ID:FTA4ToDEO
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(*゚∀゚)「え? 来るって何が?」
川 ゚ -゚)「まあ流れ的に奴等だろう。狙いは私達だろうしな」
(,,゚Д゚)「展開が早くていいじゃねーか。探す手間が省けた」
その場にいたすべての人間が、入り口のドアを見据える。
ドアが、開いた。
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43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:53:05.19 ID:FTA4ToDEO
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ドアを潜るようにして現れたのは、大柄な能面の男が二人。
そして、二人とも全く同じ顔をしていた。
( ∵)( ∵)「……」
(,,゚Д゚)「……やっぱ、こいつらだったか」
川 ゚ -゚)「ああ……、『No』だ」
(,,゚Д゚)「これで確定だ。『COLOR's』は生き残っている……っ!」
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44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:55:25.73 ID:FTA4ToDEO
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(;・∀・)「な、何ですか彼らは!? 『No』って……?」
モララーの声が震えている。いつも以上に恐怖を、『危険』を感じ取っているのか。
川 ゚ -゚)「説明は後だ。来るぞ!」
無言で襲いかかってくる男たち。
190を越す程の巨体なのに、その動きは機敏だ。
( ∵)「…………!」
体当たりをするかの如く、体ごとぶつけるようにして右の拳を振り下ろしてくる。
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46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:57:04.77 ID:FTA4ToDEO
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クーたちはそれぞれ横に飛ぶ。
一瞬後、石のような拳がその場にあった机を粉砕した。
(;・∀・)「うわー。とんでもないパワーですね……」
川 ゚ -゚)「気をつけろよ。あんな攻撃を受けたら一撃で沈黙させられるぞ」
(,,゚Д゚)「さて、クー。片方任せるぞ」
川 ゚ -゚)「了解」
从 ゚∀从「これ以上部屋を荒らさせないようにしてくれよ」
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47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 21:59:15.32 ID:FTA4ToDEO
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(,,゚Д゚)「さあ、尺には限りがあるんだ。と言う訳で速攻一択だ!」
ギコが前線に飛び込む。勢いそのままに右ストレートを相手の顔に飛ばす。
能面の男は腕を上げてガードの姿勢を取る。
(,,゚Д゚)「甘いっ!」
ギコは無理やり拳の軌道を変えて、相手のガードの隙間に潜り込ませた。
( ∵)「!」
無理な変化を施したため、手打ちになってしまい相手にダメージは無い。
だが、それでいい。
重要なのは、相手の態勢を崩すという事。
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48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:01:04.09 ID:FTA4ToDEO
-
ギコは右手で相手の左手首を掴み、そのまま――
(,,゚Д゚)「シャアァッ!」
左の回し蹴りで敵の頸骨(首の骨)を打ち抜いた。
膝をつく能面の男。
(,,゚Д゚)「よっしゃ、決まり!」
从 ゚∀从「油断すんなギコ。……まだ、動くぞ」
(,,゚Д゚)「!」
力無くうなだれていた男の手が、ギコの腕を掴んだ。
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49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:03:21.66 ID:FTA4ToDEO
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( ∵)「……!!!」
男は立ち上がり、ギコを片手で持ち上げる。
(,,゚Д゚)「おお!?」
そのまま振りかぶり、野球の投球のようにしてギコを壁に目掛けて投げつけた。
(,,゚Д゚)「うおっ!」
壁に向けて一直線に飛ぶギコ。
(,,゚Д゚)「おおおっ! 舐めるなよっ!!」
壁と背中が激突する瞬間に、両手両足を思いっきり壁に叩きつけた。
(,,゚Д゚)「これそ必殺、垂直受け身!」
(,,゚Д゚)「でもやっぱ背中いてぇ……」
-
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:05:18.63 ID:FTA4ToDEO
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从 ゚∀从「オイオイ、壁傷つけんなよ」
(,,゚Д゚)「悪いね。ついうっかりいつも通りに手加減しちまったよ」
ギコはスーツの汚れを叩くと、その場を助走なしで跳躍。
4、5メートル先の能面の男の目の前で着地した。
(,,゚Д゚)「常識離れの体をしていたんだよなぁ。お前も、な」
頭を人差し指でポリポリと掻きながら、しかし目はぎらつかせてギコは相手を威圧する。
-
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:07:26.23 ID:FTA4ToDEO
-
( ∵)「……!!」
男がギコに向けて拳を突き出した。
空気を震わせながら襲いかかるそれは非常に強力だというのが判る。
人の首など簡単に吹き飛ばせそうなその一撃を。
ギコは片方の手のひらのみで受け止めた。
バシィッ、っと皮膚同士がぶつかり合う音が鳴る。
-
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:09:12.50 ID:FTA4ToDEO
-
( ∵)「!?」
(,,゚Д゚)「そこらの雑兵が俺の相手になるとでも思ってんのか?」
受け止めた拳を締め付ける。ギリギリと骨の軋んでいる。
(,,゚Д゚)「図に乗るなよ。……雑魚が」
拳を支えていた骨が割れる音が聞こえた。
ギコは拳から手を離した。相手の襟を掴み、手繰り寄せる。
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55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:12:33.55 ID:FTA4ToDEO
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>>52訂正
>受け止めた拳を締め付ける。ギリギリと骨の軋んでいる。
↓
>受け止めた拳を締め付ける。ギリギリと骨が軋んでいる。
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57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:14:12.92 ID:FTA4ToDEO
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(,,゚Д゚)「行くぞ。歯食いしばれよ。意味ないけど」
空いたもう片方の拳を強く握る。手の中に僅かの空気も残らないほど、強く。
手の高さは腰に。手の甲を地面に向けて設置。
打ち出す。
凝縮された力は天に進み、緩やかに弧を描く。
終着点は、目の前の男の顔。
押し潰す。
めり込む。
ギコの拳は、それでも能面な男の顔を乗せ地面に落とされた。
能面の男はもう起き上がる事はなかった。
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58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:16:28.02 ID:FTA4ToDEO
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(,,゚Д゚)「これでよし、と。さて、クーの方はどうかな?」
ギコが振り返ると。
川 ゚ -゚)「ハッ!!」
眉間。
こめかみ。
人中。
喉。
鎖骨。
心臓。
鳩尾。
肝臓。
股間。
膝。
脛。
足の甲。
人体における急所に連続で打撃を与える。
クーが行動を終えた時には既に相手は前のめりに倒れていた。
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59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:18:06.61 ID:FTA4ToDEO
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(,,゚Д゚)「エグいなあ……」
川 ゚ -゚)「それが武術というものだ」
( ・∀・)「やっぱり強いですねぇ、二人とも」
モララーが二人の元に歩み寄る。
( ・∀・)「で、結局この人たちは一体……」
モララーが疑問を解決するために尋ねようとした、その時。
( -∀-)キィィン…
(・∀・;)「っ!! 窓っ!!」
モララーの叫びと共に、ガラスの割れる音が鳴った。
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61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:20:25.50 ID:FTA4ToDEO
-
(*゚∀゚)「!!」
窓の近くにいたのはつー。
窓からの侵入者は彼女に襲いかかる。
突然のことにつーは反応できていない。
( ∵)「……!!」
男の魔の手が彼女の細い首を掴もうとする。
从 ゚∀从「おいコラ。なに人の妹に手ェだそうとしてんだボケが」
次の瞬間には四肢と首が胴体から離別したものが地面に転がっていた。
-
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:22:14.18 ID:FTA4ToDEO
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(;・∀・)「なっ……!?」
ハインは自身の身の丈よりも長い、薙刀のような巨大なメスを手にしていた。
从 ゚∀从「大丈夫か、つー」
(*゚∀゚)「あ、うん」
ハインはつーの肩に手をかける。
つーはまだ少しぼうっとしていたようだった。
(;・∀・)「なっ……、何をしているんですかっ!!」
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64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:24:04.23 ID:FTA4ToDEO
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从 ゚∀从「ん?」
ハインがモララーを見る。モララーが急に叫んだ意図を掴めないようだ。
从 ゚∀从「何って、おバカな事につーを襲おうとしやがったから細切れにしたんだが?」
(;・∀・)「だからって何も殺人まですることは……!」
从 ゚∀从「殺人?」
一瞬、ハインが呆けたような表情になる。
しかし、事情を飲み込めたのか、すぐににやけ面になった。
从 ゚∀从「クックッ……。なるほどな。おい、よく見てみなよ、この『死体』」
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65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:26:05.30 ID:FTA4ToDEO
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(;・∀・)「よく見ろって……」
目を背けたいほどの有様なのに、この人はよく見ろと言うのか。
モララーはそれでも言われた通りにそれを見る。
それは凄惨。まるで壊れたマネキンのようだ。
人体のパーツである首や手足はそれぞれがバラバラの方向を向き、かつお互いに独立している。
そしてその付け根からはとぽとぽ、と液体が―――
( ・∀・)「え……、黄色い……?」
そう。黄色かった。
付け根から溢れ出る液体。
本来は赤であるはずのその色は、ただただ黄色かった。
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66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:28:26.68 ID:FTA4ToDEO
-
(;・∀・)「え、これ……?」
从 ゚∀从「……俺はこう見えても医者だからな。人体の仕組みってのは嫌ってほど知ってんだよ」
ハインが視線を落とす。その先には人であったもの―――
否。
『人に似せた何か』であったものがある。
从 ゚∀从「だから判る。僅かだが、だかはっきりと違う。人として不自然なんだよ、それはな」
今まで静観していたクーが口を開く。
川 ゚ -゚)「……ああ、そうだ。ハインの言う通り、彼らは人ではない。
VIPコーポレーションの科学者が産み出した人工生命体」
川 ゚ -゚)「それが『No』。『No COLOR's』だ」
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68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:30:19.72 ID:FTA4ToDEO
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( ・∀・)「人工生命体……。『No COLOR's』……」
川 ゚ -゚)「彼らは任務遂行を円滑に進めるための兵隊。
厳選するが故に数が少ない『COLOR's』をサポートするために作り出されたんだ」
川 ゚ -゚)「屈強な体の内部は人工筋肉で敷き詰められている」
川 ゚ -゚)「よってそのパワー、スピード、タフネスさは並の人間を遥かに凌駕する」
川 ゚ -゚)「人工知能を取り付けられている、命令に絶対服従する半自立型の存在」
川 ゚ -゚)「それが『No COLOR's』」
川 ゚ -゚)「『色』を与えられず、感情を持たず、自由を知らず、
人である事も許されない。全てを否定された存在……」
川 ゚ -゚)「それが彼らの正体だ」
-
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:32:11.05 ID:FTA4ToDEO
-
( ・∀・)「……」
从 ゚∀从「けっ。神の意志に反したモノだな」
(,,゚Д゚)「お? 何だ珍しい。お前なら、興味深い、とか言って色々いじりだすと思ったんだが」
从 ゚∀从「バカ。俺が興味あるのは生物の神秘というモンだ。そんな作り物なんかいらん」
从 ゚∀从「だからお前の体を……」
(,,゚Д゚)「断る」
从 ゚∀从「ドケチ」
-
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:34:16.84 ID:FTA4ToDEO
-
川 ゚ -゚)「しかし、これで『COLOR's』が残っている事が判った。奴らが私たちを狙っている事も」
(,,゚Д゚)「……良いじゃねえか。元々あの程度で全部終わらせたと思っちゃいねーよ」
川 ゚ -゚)「では」
(,,゚Д゚)「ああ。徹底的に潰してやろうぜ。いわゆる世間的にじゃなく」
川 ゚ -゚)「もっとシンプルに。物理的に、だな」
(,,゚Д゚)「正解! さあ……」
(゚Д゚,,)「どうしようか?」
( ・∀・)「相手のいる場所が判りませんからねー」
川 ゚ -゚)「向こうからの接触を待つしかないな」
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73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:36:04.60 ID:FTA4ToDEO
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(,,゚Д゚)「じゃあ今日のところは」
( ・∀・)「帰りますか」
(*゚∀゚)ノシ「お疲れー」
从 ゚∀从「なんか判ったら連絡してやるから来いよ」
川 ゚ -゚)「ああ、頼むよ」
(,,゚Д゚)「じゃーなー」
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74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:38:16.27 ID:FTA4ToDEO
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※
( ^^ω)「さて、君たちに聞いてもらいたい事があるホマ」
薄暗い部屋の中にテーブルが一つ。椅子が五つ。
席は、すべて埋まっている。
その中の一人、は瀬川が言葉を発する。
( ^^ω)「『銀』と『黒』が見つかった」
「!」
残りの四人の目が、一斉には瀬川の方を見る。
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75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:40:04.15 ID:FTA4ToDEO
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「へぇ……。それはそれは」
四人の内の一人、目に狂気が写り込んでいる男がニタニタと笑う。
( ^^ω)「今、彼らは……、何だったかな。……そう、『解決屋』なるものをしているらしいホマ」
「あ、知ってる〜。何でもやっちゃう凄腕の二人組らしいよ〜」
場違いなほど脳天気な声が響く。
「…………」
難しい顔をして腕を組んでいる大柄の男。
「気になりますか?」
その彼に尋ねる女性。その声は先程の女性に比べて落ち着いている。
「……ふん」
「あんなのでも、一応は俺の弟だからな」
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76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:42:04.57 ID:FTA4ToDEO
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「で、どうするんだ?」
ニタニタ顔の男がは瀬川に話の続きを促す。
( ^^ω)「捕まえるホマ。生存したままで、だ」
( ^^ω)「それともう一つ。と言うよりかは、こちらの方がメインだホマ」
そう言うと、は瀬川は一枚の写真を取り出し、テーブルに置く。
そこには一人の男―――モララーが写っていた。
「あ? 誰だよコイツ?」
( ^^ω)「彼は先の二人と行動を共にしている者だ。彼も捕まえるホマ」
「はあ? 何でこんな奴、」
( ^^ω)「彼は」
は瀬川が男の言葉を遮る。
( ^^ω)「―――『ナチュラル』だ」
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78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:44:10.01 ID:FTA4ToDEO
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再び、は瀬川に注目が集まる。先程よりも四人の驚きが大きい。
「ヒャハハハハッ、マジかよ!」
「うそ〜、スゴいね〜」
「…………」
「まさか……、見つかるなんて……」
( ^^ω)「理解できたか? 我々は彼ら三人を標的としてこれから活動するホマ。よろしいかな?」
は瀬川は四人の顔を、確認するように一人一人見ていく。
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79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/09/03(水) 22:46:50.08 ID:FTA4ToDEO
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薄暗い空間に在する四人の人間―――。
_
( ゚∀゚)
从'ー'从
ミ,,゚Д゚彡
(゚、゚トソン
( ^^ω)「―――『COLOR's』諸君」
彼らの顔を見たは瀬川は、満足そうに一度、コクリと頷いた。
第四話-b 終わり
→第五話に続く?
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