( ^ω^)はイケメン読モを目指すようです☆
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2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 22:35:42.83 ID:bXqRUTgb0
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( ^ω^)「また落選、だぜ…」
('A`)「これで十五社目だな…」
( ^ω^)「俺の心と空模様はリンクでもしてんのか?」
('A`)「ブーン、そこに立ってると風邪ひくぞ」
( ^ω^)「あぁ、そうだな、それにしても少し」
( ^ω^)「雨が、痛いな…」
('A`)「ブーン…」
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3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 22:37:13.54 ID:bXqRUTgb0
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( ^ω^)「ま、くよくよしてられねェし、これからのことを考えるか」
('A`)「…あぁ、そうしよう」
万事快調と思われたブーンの読モ計画だったが、大きな落とし穴が存在した
書類審査である
('A`)「街中スカウトだとゲイデリヘルにでも就職させられかねないからな」
('A`)「安全策を、と思って雑誌応募にしたんだが」
( ^ω^)「ナカナカ上手くいかねェぜ」
('A`)「ブーンの魅力はその仕草にもあるからな」
('A`)「きっと出版社はお前の魅力を生かし切れないことでお前のファンから叩かれるのが怖いんだろう」
( ^ω^)「フゥ、難儀な話だぜ」
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5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 22:39:29.44 ID:bXqRUTgb0
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('A`)「なぁ、ブーン、何も読モじゃなくてもいいじゃないか」
('A`)「手始めにテレビ戦士にでもなればお前は間違いなく大物に…」
( ^ω^)「駄目なんだぜ、DOKU」
( ^ω^)「俺っちは一度読モになると宣言しちまった…スレタイで…」
( ^ω^)「一度言ったことは曲げねェ…それが俺っちのモデルWAY(道)だぜ」
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6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 22:41:32.77 ID:bXqRUTgb0
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('A`)「…ったく、どこまでも、お前は…」
('∀`)「…見届けたくなっちまうじゃねぇか」
( ^ω^)「DOKU…」
('A`)「俺はお前を支えたい。だから俺も死力を尽くそう」
( ^ω^)「…頼りになる。」
('A`)「まぁ、楽しみにしとけ」
―――――――――……………
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7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 22:45:25.33 ID:bXqRUTgb0
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しばらくたった
('A`)「ヘイ、ブーン。お届け物だ」ドサァ
( ^ω^)「これは…!?」カサッ
( ^ω^)「ま、まさか全部合格通知!?」
('A`)「その通り、だ」
( ^ω^)「…グレイトフル、DOKU。お前はやっぱり最高だぜ」
('A`)「必要なデータはそろっていた。後はそれに沿って対策をするだけだ」
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8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 22:48:16.91 ID:bXqRUTgb0
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( ^ω^)「一体どうやったんだぜ?」
('A`)「書類審査にあたって重要なポイントとなるのが顔写真、ってことはまぁわかるな?」
( ^ω^)「ん、そうなんだぜ」
('A`)「今まではブーンの写真を使って応募してきたが…ことごとく落ちた。理由は分かるな?」
( ^ω^)「出版社が自らの力不足を恐れていた、から…」
('A`)「そう。ブーンのまぶしすぎる輝きは時として仇になってしまうことがある」
('A`)「バンピーが新品のパソコンのモニターが汚れるのを極端に嫌うように、な。要は力強くも繊細なんだ、お前の魅力は」
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9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 22:52:13.51 ID:bXqRUTgb0
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( ^ω^)「おいおいDOKU、だから肝心の方法が出てないぜ?」
('A`)「発想の転換だよ。お前の輝きが強すぎるなら、弱めてやればいい」
( ^ω^)「…まさか」
('A`)「そうさ。書類の写真を他人の物と入れ替えて応募した。この前、駅の中にいた標準的イケメンを盗撮してな」
( ^ω^)「…ったく、コロンブスか、お前は」
( ^ω^)「ジーニアス、全くもって感服するよ、DOKU」
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11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 22:56:07.54 ID:bXqRUTgb0
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('A`)「まぁ、そう言ってくれるのは嬉しいが、それより今はしなきゃいけないことがある」
( ^ω^)「何なんだぜ?」
('A`)「この中から実際に面接まで受けに行くやつを1つ選べ」
( ^ω^)「全部、ってワケにはいかないのか?」
('A`)「1つでも受かって有名になれば、あとはほおっておいても依頼が来る。お前にはその力(ミライ)がある」
('A`)「無駄な労力を割く必要はねぇさ」
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13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:00:04.66 ID:bXqRUTgb0
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( ^ω^)「なるほど、な…じゃあ…!」ピッ
( ^ω^)「こいつでいく」
('A`)「そんな適当に選んじまっていいのか?」
( ^ω^)「どうせどこでも受かるような実力がなきゃ生き残れない…だろ?」
('A`)「…フッ、俺が悪かったよ」
('A`)「どれどれ…なるほど、ブーン、中々面白いヤツを選びやがったな」
( ^ω^)「一応聞いとくぜ、どこだ?」
('A`)「…進研ゼ三、高校講座だ」
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14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:04:11.11 ID:bXqRUTgb0
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オーディション当日
会場・待合室
ザワザワ…
( ^ω^)(大体500人、ってとこか…やはり有名ブランドだけあって倍率は高いようだな)
( ^ω^)「ヘイ、DOKU、聞こえるか?」
『あぁ、無線の調子はGOODなようだな』
( ^ω^)「ああ、こっちもよく聞こえるぜ」
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15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:08:46.82 ID:bXqRUTgb0
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『じゃあブーン、確認しとくが…』
( ^ω^)「目立ちすぎるな、輝きすぎるな、孤高であれ、だろ?」
『…あぁ、頼むぜ。あくまでもイケメンレベルを”標準”まで落としてから試験に臨め』
( ^ω^)「わかってる…ん?」
『どうした?』
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16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:12:54.62 ID:bXqRUTgb0
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( ^ω^)「いや、あそこにいるあいつ…」
( ・∀・)「……」ズズ……
( ^ω^)「…ナカナカ禍々しいオーラを放ってやがるゼ…三点リーダーもこの俺の二倍だ…」
『…気をつけろよブーン、俺の調査では、この進研ゼ三の読モオーディション、毎年行方不明者が100人以上出てやがる。一筋縄じゃいかない』
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17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:16:44.77 ID:bXqRUTgb0
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( ^ω^)「ただの読モ試験じゃねェ、か…フッ、ハハハハハ!」
『おいおいどうした、ブーン』
( ^ω^)「悪ィ悪ィ…ただ、楽しくってよ」
( ^ω^)「ボーリングな出来レースなんかより、よっぽどワイルドでスリリングだ…!」
『…フッ、心配御無用だったか』
『なに、どちらにせよ俺がリアルタイムでサポートする』
『安心しろ、お前の合格は』
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19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:22:04.67 ID:bXqRUTgb0
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('A`)「間違いない、100%だ」
『最初から心配なんざしてないぜ、DOKU』
('A`)「いや、おどけて見せただけさ」
('A`)「俺自身、興奮してやがる、未知の領域に足を踏み入れること…!そう、それが!それこそが!」
('A`)「…俺とお前の可能性(ミライ)そのもの…だろ?」
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21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:24:47.16 ID:bXqRUTgb0
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『…楽しみにしてな、DOKU』
『俺たちで、見たことのない世界を見る、そうさ、やれるぜ、俺たちなら…!』ブーッ
('A`)「なんだ、オナラか?」
『いや、ブザーだ。どうやら…』
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22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:29:20.12 ID:bXqRUTgb0
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( ^ω^)「始まるみてェだぜ…!」
全国から集いし猛者どもの、クレイジーな饗宴が…!
( ・∀・) (,,゚Д゚) ( ´∀`) ('(゚∀゚∩ 【+ 】ゞ゚)
<_プー゚)フ ( <●><●>) ( ФωФ) <ヽ`∀´>「」
(=゚ω゚)ノ ( ´_ゝ`)(´<_` ) (-@∀@) | ^o^ | \(^o^)/
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!
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23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:33:42.85 ID:bXqRUTgb0
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シーン
( ´ー`)「あー…あおつまr…お集まりの皆さん」
( ´ー`)「これより進研ゼ三高校講座…『書類審査』を始めたいと思います」
ザワッ…!
書類審査…!何故…!
彼らはそれを潜り抜けた猛者のはず…!
(=゚ω゚)ノ「どういうことなんだよぅ!俺たちは書類審査を潜り抜けてきたっていうのに…!」
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24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:39:32.05 ID:bXqRUTgb0
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( ´ー`)「フン…書類上の情報なんてアテにならない…参考にしたのは『顔』だけさ」
ドヨッ…!
( ´ー`)「だから君たちの本当の『書類』は我々書類審査官が君たちに試練を与え、それを通して得た情報から作っていく…直に君たちを見て、ね…」
( ´ー`)「そしてその中で一定の評価を得た者だけが、真の『書類審査』を受けることができる…BENESSSE最高役員達の目によって、ね…!」
(;=゚ω゚)ノ「な、何だと…!」
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26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:42:05.21 ID:bXqRUTgb0
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( ´ー`)「まぁ、そういうことだ…さて、他に質問は無いか?」
(-@∀@)「試練、とは」
( ´ー`)(何だよ…こいつ不細工じゃん…)
( ´ー`)「それはまだ全てを言うわけにはいかねぇなぁ…」
(-@∀@)「『全て』、ということは複数個存在するということですね?」
( ´ー`)「あぁ、そうだな」
(-@∀@)「わかりました…フフ…」
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30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:45:03.05 ID:bXqRUTgb0
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( ´ー`)「他は?」
( ´∀`)「フン…いつまでもくだらない質疑応答なんて続ける意味はねぇサ」
( ´∀`)「適応できない奴は『シヌ』…それだけ…だろ?」
( ´ー`)(今年の受験者は血の気が多いな…)
( ´ー`)「わかった…では始めよう」
ゴクリ… ゴクッ…
ドキドキ…
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31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:49:29.26 ID:bXqRUTgb0
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( ´ー`)「…君たちには…立って待っててもらうよ」
<ヽ`∀´>「意味が分からないニダ」
( ´ー`)「じゃあしばらくしたら戻ってくるから…ヨロシク」シュン!
<;ヽ`∀´>「き、消えた…!」
ドウイウコト? イッタイナンデ ラクショージャン
( ^ω^)「…ヘイ、今の聞いていたか、DOKU」
『あぁ、想像以上にクレイジーな試験だ』
( ^ω^)「何故だ?ただ立っていれば…」
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33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:52:18.53 ID:bXqRUTgb0
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『逆に考えろ…立てなくなれば、どうなる?』
( ^ω^)「…まさか」
ニギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
( ^ω^)「!!」
『始まったか…!』
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34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:54:20.40 ID:bXqRUTgb0
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<;ヽメ∀,´>「ぐ、ぐええええぇぇぇぇええぇぇ…」
(,,゚Д゚)「フフ…」
<;ヽメ∀,´>「脚と顔がぐちゃぐちゃニダ…謝罪と賠syぐえええぇ」ドガッグチャッツ
<;ヽメ∀,:;:;:;:;:;>
(,,゚Д゚)「1人脱落、だな」
ザワッ…!
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35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/13(土) 23:56:55.22 ID:bXqRUTgb0
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「な、何で…モデル試験なのに…!」
「やらなきゃ…やられる…!」
「うわああああああああぁぁっ!!!」
ドゴォ! ズギャアアアァァ!! ウワアァァ!
タスケテェ!!
シニタクナイヨォ… ドドドド
( ^ω^)「…こういうことか」
『そう…立てなくなった者はここにいる資格を失う…顔を潰されても絶望的だ』
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36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/14(日) 00:01:31.59 ID:M/pZTtgc0
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( ^ω^)「いきなり血みどろ(ブラッドフル)な闘争(カナシイタタカイ)か…」
『だが安心しろ、ブーン』
( ^ω^)「?何をだぜ」
『お前なr』
( ^ω^)「シッ、DOKU」
『どうした』
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37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/10/14(日) 00:03:34.17 ID:M/pZTtgc0
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( ^ω^)「上客が来ちまった…!」
( ・∀・)
――――――――――――――――――――――――――TO BE COUNTINUE…!!!
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